平和の新しい伝え方応援事業費補助金
被爆80年を迎えた今、私たちが目指す核兵器廃絶への道は険しく、さらには緊迫した国際情勢の中で「核兵器が使われるかもしれない」という危機感が高まっています。
こうした状況にある今だからこそ、核兵器の問題は長崎と広島だけの過去の特別な出来事ではなく、地球に住む全ての人が当事者だということに気づいていただくことが大切だと思います。
今、若い世代を中心に、従来とは異なる新たな発想で平和を伝えるためのチャレンジの芽が少しずつ出てきています。
そこで、遠い昔の出来事と捉えられがちな原爆や核兵器の問題について、多くの人に共感をもって伝わりやすい伝え方の取組みを応援するために、新たな発想で、時代に応じた平和の新しい伝え方を募集します。
選定された事業には、「長崎市平和の新しい伝え方応援事業費補助金」を交付します。
申し込み方法などはこちら
制度の内容
応募資格
1.日本国内在住の個人
2.日本国内に事業所を有する法人または任意団体
※高校生以下でも応募できます
対象となる事業
新たな発想で、時代に応じた平和の新しい伝え方に取組む事業(※)
いずれも、自ら企画・運営し、実施するもので、後に広くアイデアや成果物等を活用できる事業が対象です。
※次のいずれかに該当する事業が対象
- 被爆の実相の新しい伝え方に取組む事業
- 核兵器廃絶の新しい伝え方に取組む事業
- 核兵器禁止条約の分かりやすい伝え方に取組む事業
対象となる事業の期間
交付決定日から令和8年3月31日までに行われる事業
令和7年度選定事業 ※五十音順
1.長崎Loverバンドプロジェクト
長崎市内に設置するガチャポン(ガチャガチャ)マシンにより、平和をデザインしたオリジナルラバーバンドとスタンプラリー用のマップを入手し、被爆遺構等を巡り、体験型の平和学習の機会を提供する。
2.Peace Match
小中学生を対象にした平和セミナーの実施、長崎大学文科系サークルによる演舞を通した平和発信、大学生による「平和宣言」、広島大学との親善試合(サッカー・バスケット)などを通して、「スポーツ」×「地域」×「平和」により原爆の悲惨さや核兵器について知る機会を創出する。
3.「みんなでへいわクイズマップ」の製作
核兵器禁止条約と長崎の被爆遺構や、原爆被害の状況を重ね合わせたクイズに答えると、イラストマップ上に示された長崎の被爆遺構に加え、現在のランドマーク巡りができるクイズマップを製作する。
4.Live for Peace2025
高校生による演劇「永井隆物語」の上演や平和へのメッセージの発表、「私たちの『当たり前』を問い直す」と題した被爆者と若者のパネルディスカッション、平和祈念式典で歌う長崎純心高校の「千羽鶴」の合唱などを通して、若い力で平和への思いを発信する。
5.(忘れないプロジェクト)写真展
「8月9日11時02分にシャッターを切ろう」とSNSで呼び掛け、活動開始からこれまでの16年間に応募された写真1800枚と、80年前の長崎の写真を比較して展示し、被爆の実相を知るきっかけにする。
令和6年度選定事業 ※五十音順
1.原爆写真展ユースボランティア
原爆写真展のボランティアガイドを募集し、研修や活動を通して得た気づきをもとに、伝え方を工夫した被爆資料の企画展を行う。
子どもから高齢者までの老若男女に対して、「チンドン屋さん」をテーマにした紙芝居を通して、戦争や被爆の実相と平和の尊さを伝え広めるためのイベントを実施することにより、多くの人に平和を希求する心を育み、核兵器のない世界の実現に貢献する。
3.長崎・市民平和熟議-心を開いた対話の場の創設-
「長崎から平和をどのように発信するか」をテーマとした「長崎・市民平和熟議」に取り組むことにより、平和の文化の基礎となる「心を開いた対話」を可能にし、多くの市民の記憶の底に眠っている「伝えられた被爆の実相」を火種として、各人に新たな平和の取り組みへの意欲を持ってもらう契機とする。
4.PEACE FES ISAHAYA2024
秋月平和賞を受賞した山川剛氏による被爆体験講話と平和への想いを持って音楽活動を行っているFUNKIST染谷西郷氏によるライブを軸に構成した野外音楽フェスを開催する。
5.「平和活動をビジネスに」未来へつなげるドキュメンタリー映像制作事業
長崎県外および海外に向けて、平和活動の継続・ビジネス化に取り組む人の活動を取り上げた、ドキュメンタリー映像を制作するもの。
令和5年度選定事業 ※五十音順
1.歌とダンスと漫才で平和への想いを届ける
原爆や戦争を知らない人たちに対し、原爆の投下時の迫真に迫る演技を見て被爆体験を体感してもらうことにより、平和の尊さを実感するとともに今を生きる活力につなげていく。
核兵器問題にジェンダーという視点から関心を持ってもらい、自分ごと化するための切り口を提供する。
3.8.9Project
「長崎が被爆したまち」であることや「平和の尊さ」について、長崎から日本・世界へ発信していくことや、平和を受信する都市「長崎」を実現することを目的に誕生したプロジェクト。
4.被爆者証言をアラビア語に翻訳し、中東・アラブ・北アフリカ諸国の特に若者に、被爆の実相を伝える事業
世界中で今まさに起きている戦争・紛争に曝されている国々・諸地域の中でも、特にその渦中にある中東、アラブ、北アフリカ諸国、すなわち、アラビア語圏の若者に対して、被爆体験をアラビア語に翻訳して紹介することにより、従来彼らにはほとんど知られていなかった被爆の実相を具体的に知ってもらい、核廃絶の必要性を理解してもらう。
5.ろうあ被爆者体験紙芝居プロジェクト
次世代を担う若い世代に対して、これまで語られることの少なかった聞こえない人の被爆体験を、視覚的に効果のある紙芝居を使って手話と音声で伝えることにより、聞こえる、聞こえないに関係なく幅広く伝えていく。
令和4年度選定事業 ※五十音順
1.「地域間連携によるピーストーク8.9 長崎⇄大分」(長崎大分地域連携による対話で核兵器禁止条約の詳しい意味と被爆や戦争の実相の相互理解)
8月9日に、長崎と大分の中学生をオンラインで結び、共創的な平和学習を行うことにより、各地域における核兵器廃絶や平和への意識改革のきっかけとする。
2.8月9日、長崎とアウシュヴィッツで共に平和を祈るプロジェクト
長崎とドイツの大学生が、原爆投下とホロコーストという悲惨な戦争体験を共有し、8月9日に世界平和のために共に祈る集いをオンライン開催することで、日本やドイツの人々をはじめ多くの人に被爆の実相を広く発信する。
3.被爆ピアノで繋ぐ ひろしま・ながさき
広島と長崎の高校生が、被爆ピアノの伴奏によるリモート合唱を行い、その様子を動画サイトに投稿することで、被爆地の若者が主体となって平和を発信する機会をつくり、多くの人に平和について考えてもらうきっかけとする。
4.「忘れないでさくらこちゃん」絵本プロジェクト
爆心地の発掘作業に関わった被爆者が、子どもの遺骨を発見したことをきっかけに、その子の物語を想像し絵本を制作することで、未来の子どもたちに爆心地の被害や平和への想いを伝える。
令和3年度選定事業 ※五十音順
1.アナウンサーサポートによる長崎インプット⇒福岡アウトプット高校生平和発信プログラム
「共感」「アウトプット・インプット」をキーワードに、長崎の学生が福岡の学生に被爆の実相を伝え、福岡の学生が自校の生徒に発信する。そして、その模様をラジオで放送する。
2.長崎ホープツーリズム関連プロジェクト
SNSを活用し、被爆体験を漫画で発信。日常で感じる平和な瞬間をSNSにあげ、写真展を開催。気軽に平和について話せるピーススポットづくりを行う。
3.被爆者のいまを伝えよう!フォトグラファー体験
若者が写真のワークショップを入口に、被爆者への取材を行い、その生き方に触れてもらう。そして、写真作品を制作し、写真展を開催する。
4.ピーストーク from ナガサキ&ニューヨーク
長崎とニューヨークをオンラインで結び、専門家や市民などさまざまな視点から平和を考えるオンラインイベントを開催する。
5.Vase to Pray Project webサイト海外向け翻訳
3D技術を用い、被爆して変形した瓶を波佐見焼で再現した、平和を発信する「祈りの花瓶」を海外に広げるために、webサイトの英語版を作成する。


