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原子爆弾とは

   ウランやプルトニウムといった元素に中性子を衝突させると、原子核が2つに分かれ(核分裂)、エネルギーを放出する。核分裂と同時に平均2.5個の中性子が飛び出し、連続して核分裂が起こることによって、放出されるエネルギーは巨大なものとなる。このエネルギーを兵器に利用したものが、原子爆弾(原爆)である。

 

原子爆弾の特徴

   原爆は、従来の火薬による爆弾とは桁違いに強力な爆発力を持っている。

   瞬間的に発生する強大なエネルギーにより温度が急激に上昇して広範囲に熱線を放出し、火災を起こしたり、人体へは火傷を負わせたりする。また、急激な温度の上昇により周囲の空気が急速に膨張し、衝撃波となって放出される。その高熱の熱線と強い爆風が、大きな破壊力を発揮する。

 また、爆発と同時に透過力の強い放射線(ガンマ線や中性子線)を放出することも、原爆の大きな特徴である。

長崎・広島の原爆の違い

    長崎原爆の核物質にはプルトニウム239が使われており、それを火薬で取り囲む形で密閉していた。外側の火薬の爆発エネルギーで球状の殻(タンパー)ごと圧縮し、プルトニウム239を核分裂連鎖反応が起こる超臨界状態に押し進めると、中心に仕込まれた中性子源から中性子が飛び出す。これが引き金となってプルトニウム239の原子核分裂反応が起こる、インプロ―ジョン(爆縮)方式と呼ばれる爆弾であった。

    広島の原爆は、細長い金属の筒の両端に核分裂物質(ウラン235)を臨界量(爆発させるために必要な量)より少ない2つの固まりに分けておき、火薬を使い臨界量以上に合体させる、ガン・バレル(砲身)方式と呼ばれるものであった。

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