南北首脳による「板門店宣言」や初めての米朝首脳会談

 1910(明治43)年から日本の統治下となっていた朝鮮半島は、第二次世界大戦終結後、北緯38度線を境に、北側を旧ソビエト(現ロシア)が、南側をアメリカが占領することになり、それまでひとつの国だった朝鮮民族が分断されました。1948(昭和23)年に、韓国と北朝鮮の両国ができたことにより、分断は深まりました。そして、1950(昭和25)年6月25日、北朝鮮が南下したことで、朝鮮戦争が始まりました。多くの死者を出したこの戦争は1953(昭和28)年に休戦しましたが、いつ戦闘が始まるかもしれない緊張した関係がいままで続いていました。
 そのような中、今年4月27日、軍事境界線である板門店で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が南北首脳会談を行い、会談の成果として発表された「板門店宣言」で、年内での朝鮮戦争の終結と、朝鮮半島の非核化に向けて努力する意志を示しました。
 そして、南北首脳会談後の6月12日、シンガポールで、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金委員長が初めての米朝首脳会談を開き、アメリカは北朝鮮の体制の保証を約束すること、同時に、北朝鮮は朝鮮半島の非核化に取り組むことを確認し、共同声明を発表しました。
 長く対立していたアメリカと北朝鮮の首脳会談は歴史的な一歩となり、今後の動向が注目されています。