放射線の後障害

 原爆による放射線障害は、急性障害と後障害に分けられます。急性障害は大量の放射線を浴びたときに出る症状で、嘔吐(おうと)、下痢、発熱、皮下出血などを発症し、多くの人が死亡しました。後障害は、被爆して数年から数十年してから現れる症状で、がんや白血病、白内障(はくないしょう)などがあります。1946(昭和21)年初めから、火傷が治ったあとが盛り上がるケロイド症状が現れました。また、母親の胎内で被爆した胎内被爆児は出生後も死亡率が高く、死を免(まぬが)れても小頭症(しょうとうしょう)などの症状が現れることもありました。さらに、1950(昭和25)年頃からは、白血病、甲状腺がん、乳がん、肺がんなど様々な病気の発生率が高くなり始めました。

 放射線が年月を経て引き起こす影響については、未だ十分に解明されておらず、調査や研究が今も続けられています。

※ 原爆による被害は、放射線以外にも熱線によるやけどや 爆風による傷害などもあります。