1930年には日本はますます不景気になり、この不景気を解決するため、豊かな資源のある中国を日本のものにすれば、不景気から抜け出せると主張する人たちが出てきました。そのような中、満州にいた日本軍が1931年に満州事変をおこしました。そして翌年満州国をつくり、政治の実権をにぎりました。その後日本は中国北部にも勢力を広げようとして、1937年に北京近くで中国軍との衝突が起こり、日中戦争へと発展していきました。ヨーロッパではドイツがまわりの国へ攻め入り、イギリスやフランスと対立して第二次世界大戦となりました。
日本はドイツ・イタリアと手を結び、中国を応援するアメリカやイギリスと対立を深めていきました。解決するためにアメリカと話しあいを続けていましたが、まとまりませんでした。1941年12月8日、日本はハワイの真珠湾を攻撃し、同時に東南アジアでもイギリス領のマレー半島に上陸して、イギリスやアメリカとの太平洋戦争が始まりました。
日本は、はじめのうちは、東南アジアや南太平洋の島々を次々と支配していきましたが、資源に勝るアメリカが攻め返し、だんだんと不利になっていきました。1944年になると日本はアメリカに空襲(航空機で地上の目標を攻撃)されるようになり、1945年3月にはアメリカが沖縄に上陸して、地上戦が行われました。