「北東アジア非核兵器地帯」

 条約を結び、核兵器の製造、実験、取得、保有などをしないと約束した地域のことを「非核兵器地帯」といいます。この条約によって核戦争の危機を減らし、国際的な緊張をやわらげることにもつながります。地球の南半球は、1967(昭和42)年のラテン・アメリカ核兵器禁止条約のほか4つの条約(南極条約、南太平洋非核地帯条約、アフリカ非核兵器地帯条約、東南アジア非核兵器禁止条約)によって、すでに陸地のほとんどが非核化されています。
 北半球でも、1998(平成10)年にモンゴルの「非核地位」が国連で認められ、2009(平成21)年には中央アジア(ウズべキスタン、タジキスタン、キルギス、トルクメニスタン、カザフスタン)非核兵器地帯条約が発効されています。
 「北東アジア非核兵器地帯」とは、日本と韓国と北朝鮮の3か国を「非核兵器地帯」にしようとするものです。地帯として完成するためには、3か国に核兵器が存在せず、近隣の核保有国(アメリカ、ロシア、中国)が、3か国を核兵器で攻撃をしないと約束することが必要になります。
 日本では、1971(昭和46)年に非核三原則の国会決議が行われ、また、韓国と北朝鮮による「朝鮮半島非核化共同宣言」が、1992(平成4)年に発効されるなど、それぞれの国が非核化を表明しました。
 しかし、北朝鮮が2006(平成18)年10月、2009(平成21)年5月、2013(平成25)年2月に続き、2016(平成28)年1月に核実験を強行したことから、朝鮮半島の非核化の実現が困難な状況になりました。北朝鮮の核を早急に放棄させるためにも、東アジア非核兵器地帯の実現に向けて、日本政府や韓国政府が主導していくことが必要です。

北東アジア非核兵器地帯構想

 

 

 

 

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