抗議文

1998年06月01日

パキスタン・イスラム共和国政府首相
ナワズ・シャリフ 閣下

長崎市長 伊藤一長

 貴国が5月30日に、再び地下核実験を実施したとの報道に接しました。
 去る5月28日の核実験に対し、厳重な抗議と中止要請を行ったにもかかわらず、またも、核実験を強行したことに怒りをもって厳重に抗議します。
 先の実験に対し国際的な非難の声があがる中、インドの2回にわたる核実験実施の後、貴国においても2度にわたり核実験を強行したことは、核兵器の廃絶と世界恒久平和を訴え続けている原爆被爆都市長崎市民・被爆者の願いを踏みにじる暴挙であり、断じて許すことのできない行為です。
 貴国の核実験強行は核兵器廃絶を求める国際世論に反するものであり、しかも、国際社会から実験の自制を求められていたにもかかわらず実施したということからみても、平和を希求する世界の人々の願いを裏切るものと考えます。
 核兵器が存在する限り世界の平和はあり得ず、核兵器と人類は決して共存できないのです。ここに、核兵器によって国民の安全は保てないということを強く主張します。
 貴国におかれましても、今こそ核兵器廃絶を願う世界の人々の声に耳を傾け、核兵器の保有と開発につながるあらゆる実験を中止し、21世紀を核兵器のない世紀とするため努力されますよう原爆被爆都市長崎市民の名において強く要請します。