抗議文

2000年04月07日

アメリカ合衆国大統領
ウィリアム・J・クリントン 閣下

長崎市長 伊藤 一長

 本日、貴国は、平和を願う世界中の人々の中止要請と抗議の声を無視して、ネバダの核実験場において11回目の臨界前核実験を実施しました。
 貴国が、本年2月3日、3月23日に引き続き、立て続けに、同実験を強行してきたことは決して許されるものではなく、原爆被爆を身をもって体験した長崎の市民を代表して、強い憤りの気持ちをもって厳重に抗議します。
 核抑止の考えに固執し、核兵器の保持、開発につながる核実験を続けようとする貴国のかたくなな核政策は、国際社会の不信感をあおるばかりでなく、新たな核兵器開発競争の危険を招きかねません。間近に迫ったNPT(核不拡散条約)再検討会議において、参加各国から貴国への非難が集中するのは必至です。
 ここに、貴国は今後あらゆる核実験を中止し、自ら核兵器を廃絶する政治的意志を表明して、核兵器のない21世紀を実現するために主導的役割を果たすよう強く求めます。