抗議文

2000年08月19日

アメリカ合衆国大統領
ウィリアム・J・クリントン閣下

長崎市長 伊藤一長

 本日、貴国は、平和を願う世界中の人々の中止要請と抗議の声を無視して、ネバダの核実験場において12回目の臨界前核実験を実施しました。
 貴国が、本年2月3日、3月23日、4月7日、さらに今月19日と立て続けに、同実験を強行してきたことは決して許されるものではなく、核戦争最後の被爆地となることを願う長崎市民を代表して、強い憤りの気持ちをもって厳重に抗議します。
 今年5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議における、「核兵器廃絶に向けた明確な約束」を実行するために、貴国は積極的に核兵器全面禁止条約の早期締結に向けた多国間交渉を始めるべきであり、このような実験を繰り返すことは、国際社会の不信感をあおるばかりでなく、新たな核兵器開発競争の危険を招きかねません。
 ここに、貴国は今後あらゆる核実験を中止し、自ら核兵器を廃絶する政治的意志を表明して、核兵器のない21世紀を実現するために主導的役割を果たすよう強く求めます。