抗議文

2000年09月04日

ロシア連邦大統領
ウラジミール・プーチン 閣下

長崎市長 伊藤 一長

 貴国が8月28日から9月3日にかけてノバヤゼムリャ島において3回もの臨界前核実験を実施していたとの報道に接しました。
 私たち長崎市民は、核兵器の惨禍を体験したものとしてあらゆる核実験の中止を求めてきました。しかしながら、被爆地市民による度重なる中止要請と国際的な非難を無視して核実験を強行し続けている貴国に対し、私たちは、強い憤りと怒りをもってここに厳重に抗議します。
 貴殿が、今年5月4日、START・?批准についての署名を終えた事に対し、私たち長崎市民は、貴国の核軍縮に対する前向きな姿勢を高く評価したところです。しかし、8月19日のアメリカの臨界前核実験に続く貴国の実験強行は、私たち長崎市民をはじめとする国際社会の期待を大きく裏切るばかりでなく、かつての米露核軍拡競争の再燃さえ、危惧せざるをえません。
 貴国は、今年5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議における、「核兵器廃絶に向けた明確な約束」を実行するための行動を直ちに開始するとともに、自ら核兵器を廃絶する政治的意志を表明して、核兵器のない21世紀を実現するために主導的役割を果たすよう強く求めます。