抗議文

2006年10月04日

国際連合 朝鮮民主主義人民共和国代表部
大使 朴吉淵 閣下

長崎市長 伊藤 一長

 貴国が「科学研究部門で今後、安全性を徹底して担保された核実験を実施する」旨の声明を発したとの報道に接しました。
 貴国が日朝平壌宣言にあきらかに違反して核実験を実施しようとすることは、国際社会全体への不当な威嚇であり、被爆地の市長として断じて許せません。
 長崎市は、61年前核兵器による未曾有の惨禍を経験いたしました。この経験に基づき、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴えてまいりました。
 本年の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典においても、貴国を含めて、世界の国々に核兵器の廃絶と核不拡散に向けての取り組みを訴えるとともに、北東アジア地域の非核兵器地帯の創設を求めております。
 今回の貴国の声明は、こうした被爆地の願いを愚弄し、核兵器の廃絶を願ってきた被爆者の感情を踏みにじるものです。
 ここに貴国に対し、被爆地の市民を代表して、核実験を計画していることに厳重に抗議し、決して核実験を実施することがないように強く求めます。
 原爆被爆都市長崎の市民の名において、貴国国防委員長金正日閣下あてに抗議文を送付いたしますが、大使閣下からもすみやかに本国へ伝達されるようお願いします。