要請文

2013年12月26日

アメリカ合衆国
バラク・オバマ大統領 閣下

広島市長 松井 一實
長崎市長 田上 富久

 このたび、貴国のキャロライン・ケネディ駐日大使閣下の御助言により、改めて貴台の訪問を心から願う被爆地の思いをお伝えいたします。
 貴台は、5年前、プラハでの演説において「核兵器のない世界」という人類の進むべき道を明確に示されましたが、その後の核兵器廃絶への道のりは厳しく、未だ世界には1万7千発もの核兵器が存在しています。
 今も被爆地では、平均年齢が78歳を超えた被爆者が、貴台の更なるリーダーシップに期待しながら、世界の誰にも二度と核兵器による惨禍を経験させてはならないと自らの辛く苦しい体験を語り、核兵器廃絶を訴え続けています。
 ケネディ大使は、大使就任間もない先日、長崎を御訪問下さりました。大使には、こうした被爆者を始めとした被爆地市民の核兵器廃絶に向けた切なる願いと、貴台の被爆地訪問を求める声をしっかりと受け止めていただくことができたと思っています。
 我々は、貴台が平成21年11月の初来日を前に、広島・長崎の記憶は世界の人々の心に刻まれており、任期中に被爆地を訪問できれば名誉であると述べられたことを感謝の気持ちと共に今も記憶しています。日米両政府によって、来年4月の貴台の日本公式訪問が調整中であると報じられています。是非、この機会に広島・長崎を訪問していただきますようお願いいたします。被爆地は未来志向で訪問を心から歓迎いたします。
 被爆地において、直接、被爆の実相に触れていただければ、御自身が示された「核兵器のない世界」というゴールが間違いないと確信できるはずです。そのうえで、核兵器廃絶へのゆるぎない決意を被爆地から世界へ発信していただきたいと思います。被爆地市民は、これからも貴台とともに「核兵器のない世界」を目指して取り組んでいきます。
 末筆ながら、貴台のますますのご活躍とご健勝を心からお祈りいたします。