国指定史跡「長崎原爆遺跡」

 長崎原爆遺跡とは、昭和20(1945)年8月9日に長崎に投下された原子爆弾の被害を伝える遺跡です。

 爆心地、被爆校舎である旧城山国民学校校舎、崖下の小川に滑落した浦上天主堂旧鐘楼、爆風により傾いた旧長崎医科大学門柱、爆風で一本柱となった山王神社二の鳥居から構成されています。

 平成28年10月3日、国の史跡に指定されました。

 

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爆心地

 原子爆弾が炸裂した空中点の直下を意味する「爆心地」の正確な位置は、被爆直後から現在まで研究され続け、研究の進展に伴い少しずつ見直されています。結果として、現時点で、どの推定に基づく「爆心地」も、平和公園祈りのゾーン(通称 爆心地公園)の範囲内に収まっています。

 爆心地公園には原爆による破壊力を示す遺構として、被爆当時の地層が残されています。地層の残された地点はもともと南へ傾斜する地形でしたが、原子爆弾の爆発により変質・生成された地層及びその後の整地層が堆積することで、現在のような平坦な地形が形成されたことが判明しています。

場所

  • 長崎市松山町 平和公園祈りのゾーン

アクセス

  • 路面電車をご利用の場合

    「松山町」電停下車、徒歩1分

  • 路線バスをご利用の場合

    長崎バス・県営バス「松山町」バス停下車、徒歩1分

 

 

旧城山国民学校校舎

 旧城山国民学校校舎は、爆心地の西約500mに位置しています。被爆当時は鉄筋コンクリート造3階建の校舎が2棟並んでいましたが、原爆により南側・北側の両校舎の内部は破壊され、北側校舎の2・3階は全焼しました。

 経年変化により、昭和50年代に校舎の大部分は解体されましたが、北側校舎のうち階段棟の部分が現存しています。

 校舎では、内装を設置するために骨組みのコンクリートに埋め込まれていた木レンガが焼損したまま残っており、高熱火災による被害を示すものとして特に知られています。

場所

  • 長崎市城山町23番1号 城山小学校内

アクセス

  • 路面電車をご利用の場合

     「松山町」電停下車、徒歩10分

  • 路線バスをご利用の場合

    長崎バス・県営バス「松山町」バス停下車、徒歩10分

    長崎バス「市民プール前」バス停下車、徒歩3分

 

 

浦上天主堂旧鐘楼

 浦上天主堂は、爆心地の北東約500mの位置にあります。レンガ造りの天主堂は、原爆により、わずかな堂壁を残して倒壊しました。

 天主堂の双塔にあった鐘楼ドームは、南側のものが天主堂内に落下し、北側のものは天主堂北側のがけ下を流れる小川まで滑落しました。この鐘楼は、鉄筋コンクリート製で直径5.5m、推計約50tと言われています。

 昭和33(1958)年に浦上天主堂は解体され、翌年再建されたため、この鐘楼は浦上天主堂の被爆の事実を伝える貴重な遺構です。

場所

  • 長崎市本尾町1番79号 カトリック浦上教会内

 

アクセス

  • 路面電車をご利用の場合

    「松山町」電停下車、徒歩8分

  • 路線バスをご利用の場合

    長崎バス・県営バス「浦上天主堂前」バス停下車、徒歩1分

    県営バス「カトリックセンター前」バス停下車、徒歩1分

 

旧長崎医科大学門柱

 爆心地の南東約700mの位置にあった長崎医科大学は、原子爆弾により教職員・学生合わせて890名余りの死者を出し、大多数の建造物は倒壊または焼失しました。

 旧長崎医科大学の正門は石造の門柱2基と、その内側にあるコンクリート製の内柱2基で構成されていました。

 南側に設置されていた「長﨑醫科大學」銘の門柱は、原爆により柱の部分が台の部分から水平方向に9cmずれて傾き、台の部分との間に最大で16cmの隙間ができました。

 一方、北側の「長﨑醫科大學附属藥學專門部」銘の門柱は、柱の部分と台の部分との間にずれは認められていません。長崎医科大学敷地の台地の影になり、爆風の影響が多少減ったものと考えられます。

場所

  • 長崎市坂本1丁目12番4号 長崎大学坂本キャンパス1内

アクセス

  • 路面電車をご利用の場合

    「浜口町」電停下車、徒歩10分

  • 路線バスをご利用の場合

    長崎バス「医学部前」バス停下車、徒歩5分

    長崎バス・県営バス「浜口町」バス停下車、徒歩10分

 

 

山王神社二の鳥居

 山王神社は爆心地の南東約800mに位置しています。原爆により社務所、拝殿、幣殿及び神殿の建造物、並びに由来書や宝物等が、崩壊または焼失し、三の鳥居と四の鳥居も倒壊しました。

 二の鳥居は、原子爆弾が引き起こした強烈な爆風を受け、南側の笠木※が東に13°回転し、北側の柱は倒壊しました。残された南側の柱の爆心地方向に面した部分は、熱線によって表面の剥離を起こしています。

※鳥居上方の、横に渡す部分のこと。

所在地

  • 長崎市坂本2丁目6番56号 山王神社参道内

アクセス

  • 路面電車をご利用の場合

    「大学病院前」電停下車、徒歩6分

  • 路線バスをご利用の場合

    長崎バス「坂本町」バス停下車、徒歩3分

    長崎バス・県営バス「岩川町」バス停下車、徒歩5分